11月は暦の上で「初冬」。
空気が乾き始め、朝晩の冷え込みが強くなり、身体はゆっくり冬モードへ切り替わります。
この時期に知っておくと役立つのが、免疫の要(かなめ)であるマクロファージの働き。
実は「乾燥」と「冷え」は、じわじわと免疫を落とし、
マクロファージの働きを弱らせてしまうんです。
今日は、その理由を深掘りします。
■ マクロファージって何?
マクロファージは、体の中の“お掃除係”。
ウイルスや細菌、老廃物をパクパク食べて、体を守ってくれる頼もしい細胞です。
- 感染予防
- 炎症のコントロール
- 傷や疲労の回復
- 老化スピードの調整
マクロファージが元気だと、私たちも元気。
逆にここが疲れると、一気に体調を崩しやすくなります。
■ 乾燥すると、どうして免疫が落ちるの?
乾燥は、目に見えないところから静かに免疫を下げます。
① 粘膜が乾く → 病原体が入り放題
喉・鼻・腸の粘膜は「バリア」。
乾燥でバリアが薄くなると、ウイルスが体内へ入り込みやすくなります。
② 腸が乾燥で弱る → マクロファージが働けない
腸には免疫細胞の約7割が集まっています。
腸が乾くと免疫細胞の連携がガタつき、マクロファージの反応も鈍くなります。
③ 血液の流れが悪くなる
乾燥すると血液がドロッとしやすく、
酸素や栄養が届きにくくなることでマクロファージの働きが低下します。
「乾燥=肌だけの問題」ではなく、免疫の根っこを弱らせる要因。
■ 冷えがマクロファージを弱らせる理由
① 血流が落ちる
マクロファージは血液に乗って働く細胞。
冷えて血が巡らないと戦う力も回復力も落ちます。
② 内臓温度の低下
内臓温度が1℃下がると免疫力は30%下がると言われます。
腸が冷える → 動きが鈍る → 免疫が落ちる、という流れが冬の不調の原因に。
③ ストレスホルモンが増える
冷えは体にストレス信号を与え、
ストレスホルモンが増えるとマクロファージそのものが減りやすくなります。
■ 初冬に取り入れたい“マクロファージ応援法”
① 温かい汁物
おすすめは…
- 具だくさん豚汁
- 山芋・白菜・ごぼうの味噌汁
これらは体を温めながら腸を守る「初冬の薬膳」。
根菜の甘みと食物繊維、味噌の乳酸菌はマクロファージをしっかり応援してくれます。
② 加湿と水分補給
「喉が渇く前に飲む」が鉄則。
常温の水・白湯・味噌汁などでこまめに補給しましょう。
③ 深い呼吸&軽い運動
・かかとトントン
・肩回し
・ゆっくり散歩
これだけで血流とリンパが動き、免疫が上がります。
④ 腸を冷やさない
下腹部を冷やさないだけでも免疫は変わります。
腹巻き・湯たんぽ・温かい飲み物は必須。
■ まとめ
乾燥と冷えはマクロファージの天敵。
逆にいえば、この2つを整えるだけで「冬の体調の底上げ」ができます。
免疫は特別なことよりも、毎日の“小さな習慣”で強くなるもの。
今日できることを1つ、体にプレゼントしてあげてくださいね☺️


